外壁のひび割れ補修は自分でできる?安全と長期的な安心のための専門業者への依頼が不可欠な理由

外壁のひび割れ補修は自分でできる?安全と長期的な安心のための専門業者への依頼が不可欠な理由

近頃では、SNSなどでセルフ・リノベーションやリフォームの動画が人気です。そのため、自宅の外壁にひび割れを見つけると「自分で直せるのでは?」と思う方も多いことでしょう。
確かに、軽微なひび割れならDIYで補修可能ですが、誤った処置は雨漏りや構造劣化につながる危険があります。
本記事ではDIYでできる範囲と限界、そして専門家に任せるべきケースを、外壁補修工事にかかわるプロの視点とノウハウで分かりやすく解説します。

この記事の伝えたいこと

外壁のひび割れはDIYで直せる範囲と危険な範囲があり、正しい判断と専門家の活用が安心につながることをこの記事では伝えています。

  • DIYで補修できるひび割れと、専門家に任せるべき危険なひび割れの違いを解説
  • ひび割れの種類ごとの危険度チェックと、補修可能かどうかの判断基準を提示
  • DIY補修の具体的な手順や必要な道具・材料、安全面での注意点を紹介
  • プロによる診断・補修のメリットや、専用ツール・資格を活かした安全性を説明

外壁のひび割れを自分で直す前に確認すべきこと

外壁のひび割れを見つけたとき、すぐに補修に取りかかる前に「確認のステップ」を踏むことが大切です。ひび割れの状態や原因を見極めずにDIYすると、かえって劣化を早める危険があります。

以下の順番でチェックしてみましょう。

  • ひび割れの場所と長さを確認する
  • 幅や深さを測り、軽微か重大かを判断する
  • 周囲に雨漏りや剥がれなどの兆候がないか確認する
  • DIYで対応可能か、専門家の診断が必要かを見極める

この確認を経て、次に「放置のリスク」や「DIYの限界」を理解することが重要です。

外壁のひび割れは放置厳禁!リスクを知ろう

外壁のひび割れを「小さいから大丈夫」と放置してしまうのは危険です。ひび割れは建物の劣化サインであり、時間が経つほど被害が広がります。
特に雨水や湿気が入り込むと内部の構造材まで傷み、修繕費用が大きく膨らむ可能性があります。

外壁のひび割れは、以下のようなリスクが代表的です。

  • 雨漏りの原因:ひびから水が浸入し、室内に被害が及ぶ
  • 外壁材の剥離:劣化が進み、外壁がはがれ落ちる危険
  • 構造部への影響:鉄筋の腐食や木材の腐朽につながる
  • 資産価値の低下:見た目の劣化が進み、住宅評価が下がる

このように、ひび割れは早期対応が重要です。

DIY補修の限界と注意点

外壁のひび割れは軽微であればDIYで補修可能ですが、すべてを自分で直せるわけではありません。
補修材を塗るだけでは根本原因を解決できず、再びひび割れが生じるケースも多くあります。また、誤った施工は雨水の浸入や外壁材の劣化を早める危険があります。

外壁補修のDIYを行う際には、以下の点に注意しましょう。

  • 補修できる範囲:幅1mm未満の浅いひび割れが対象
  • 使用する材料:市販のシーリング材や補修材で応急処置
  • 注意点:深いひび割れや広範囲の損傷はDIY不可
  • リスク:見た目だけ直せていても内部劣化は進行する可能性がある

このようにDIYには限界があり、危険なひび割れは専門家の診断が不可欠です。

DIYで直せるかどうかの判断基準

外壁のひび割れはすべてDIYで直せるわけではありません。補修可能かどうかを見極めるためには、ひび割れの状態を客観的に判断することが重要です。

以下のひび割れの状態と判断基準を参考にしてください。

ひび割れの状態 判断基準
幅が1mm未満で浅いひび割れ DIY可能
幅が1mm以上または深さがある 専門家の診断が必要
雨漏り外壁材の剥がれを伴う DIY不可
広範囲に連続している プロへの依頼が望ましい

また、ひび割れにも種類があります。具体的にどんな種類のひび割れが危険なのか、どういった危険やリスクがあるのかを説明していきましょう。

ひび割れの種類と危険度チェック

外壁のひび割れにはいくつかの種類があり、危険度も異なります。見た目は似ていても原因や深刻度が違うため、正しく見分けることが重要です。
以下に代表的なひび割れの種類とリスクをまとめました。

ひび割れの種類 特徴 危険度・リスク
ヘアクラック 幅0.3mm以下の細い表面のひび 美観上の問題が中心
DIY補修可能
構造クラック 幅1mm以上で深く、外壁材を貫通 雨水浸入・構造劣化の危険
プロの診断必須
縦方向のひび 外壁全体に連続して伸びる 建物の歪みや沈下の可能性
放置厳禁プロの診断必須
窓枠周辺のひび 開口部に沿って発生 雨漏りの原因になりやすい
プロによる早期補修が必要

このように種類ごとに危険度が異なるため、次に「自分で補修できるひび割れの見分け方」を解説します。

自分で補修できるひび割れの見分け方

外壁のひび割れを自分で補修できるかどうかは、幅や深さ、場所などを確認することで判断できます。
一見したひびの状態で決めるのではなく、以下のポイントをチェックしましょう。

判断ポイント DIYで対応可能 プロへ依頼が必要
1mm未満の細いひび 1mm以上の深いひび
深さ 表面のみ 外壁材を貫通している、または不明
範囲 部分的・短い 広範囲・連続している
場所 外壁中央など負荷が少ない部分 窓枠・ドア周りなど構造に影響する部分

このように、軽微なひび割れはDIYで補修可能ですが、構造部に関わるものや深刻なひび割れは専門家の診断が不可欠です。
次に、DIYで補修する場合の手順を紹介します。

DIY補修の手順:軽微なひび割れを直す方法

幅1mm未満の浅いひび割れなら、DIYで応急補修が可能です。大切なのは正しい手順を踏むこと。作業前に外壁を清掃し、補修材を適切に充填することで効果が長持ちします。
以下の流れを参考にしてください。

この手順を守ることで、軽微なひび割れは見た目も機能も改善できます。

危険なひび割れはプロに任せるべき

外壁のひび割れの中には、DIYでは対応できない危険なケースがあります。構造部に影響するものや雨漏りを引き起こす可能性があるものは、必ず専門家に診断を依頼しましょう。
代表的な危険なひび割れは以下の通りです。

危険なひび割れ例 状態
幅1mm以上で深く外壁材を貫通している
窓枠やドア周辺など開口部に沿っている
外壁全体に連続して縦・横方向に伸びている
雨漏り外壁材の剥がれを伴っている

これらはDIYでは根本解決できません。

補修をしても再発する根本的な原因

外壁のひび割れは表面だけを補修しても、根本原因を解決しなければ再発します。DIYでは見た目を整えることはできても、建物の構造や内部の劣化までは対応できません。

代表的な根本原因とDIYで解決できない理由を以下にまとめます。

根本原因 状態 DIYで解決できない理由
建物の構造歪み 地盤沈下構造材の劣化によるひび割れ 専門的な診断・補強工事が必要
雨水の浸入 外壁内部に水が入り込み腐食が進行 内部防水処理は専門技術が不可欠
外壁材の劣化 経年劣化塗膜剥離によるひび割れ 塗装や外壁材の交換が必要
鉄筋の腐食 コンクリート内部で鉄筋が錆びる 内部補修はDIYでは不可能

このような根本原因を放置すると、外壁の痛みや被害が次第に拡大・進行してしまいます。早急に専門家の診断を受けることが推奨されます。

専門家による診断が必要な危険なひび割れ

外壁のひび割れの中には、見た目だけでは危険度を判断できないものがあります。専門家は経験と知識をもとに、原因を特定し適切な補修方法を提案します。DIYでは難しい内部構造の確認や長期的な安全性の評価も行うため、安心につながります。
外壁補修のプロによる診断の流れは以下の通りです。

  1. ひび割れの位置・形状を確認
  2. 幅・深さを計測し危険度を判定
  3. 周囲の雨漏り・剥がれ・変形をチェック
  4. 内部構造(鉄筋・下地)の劣化を調査
  5. 原因を特定補修・補強方法を提案

このような専門家による診断を行うことで、再発防止と建物の長寿命化が実現します。

プロならではの安心・安全性の確保とコスト削減効果

外壁のひび割れ補修をプロに依頼する最大のメリットは、専門的なノウハウと経験、そして専用の診断・補修ツールを活用できる点です。
外壁補修にかかわる専門家は建築士や外壁診断士などの資格を持ち、構造や素材の特性を理解したうえで最適な補修方法を選択します。
さらに、診断に赤外線やセンサーを用いることで、目視では分からない劣化の検出が可能です。近年では最新の診断機器としてドローンやロボットを活用し、より安全で効率的な外壁診断を実現しています。

  • 専門知識・資格:建築士、外壁診断士、施工管理技士など
  • 診断ツール:赤外線カメラ、含水率測定器、クラックスケールなど
  • 補修用機材:業務用シーリング材、専用塗装機器、高耐久補修材など

これらにより、DIYでは難しい根本原因の解決と耐久性の高い補修、長期的に安心できる施工が可能となります。

自分で補修するのは限界。プロに外壁塗装を依頼すべき理由

軽微なひび割れなら自分で補修できますが、外壁の劣化は表面的な問題だけではありません。実は、ひび割れは建物全体の防水機能が限界を迎えたサインです。自己流の補修では根本的な解決に至らず、かえって住宅の寿命を縮めてしまうリスクがあります。大切な家を守るには、専門家による全体的な外壁塗装が不可欠です。

DIY補修の「隠れたコスト」を明確にする

DIYの費用は材料費だけではありません。知識不足による下地処理の失敗や選定ミスは、早期の剥がれや再発を招き、修正のための追加費用と労力を生みます。また、ひび割れ放置による雨水の浸入は、柱や基礎の腐食により高額な修繕費用の発生に直結します。手軽さの裏に潜む、深刻なリスクを把握しましょう。

プロの塗装がもたらす「長期的な経済メリット」

プロの塗装は、初期費用が高くても長期で見れば経済的です。DIY補修が数年で劣化するのに対し、プロによる塗装は10〜15年の耐久性があり、メンテナンスサイクルを大幅に延長します。さらに、遮熱・断熱機能を持つ塗料を選べば冷暖房費の節約になり、建物の資産価値も維持されます。一時的な出費ではなく、確実な未来への投資です。

「安心」と「保証」というDIYでは得られない付加価値

プロによる施工の最大のメリットは「保証」「安心」です。経験豊富な職人が根本原因を診断し、高い品質で施工するため、仕上がりが確実です。専門家が最後まで責任を持って担当します。DIYのような自己責任の不安は一切不要。保証制度とアフターフォローも万全で、高所作業の危険もなく、大切な家を完全に任せられる確かな安心感を得られます。

外壁のことならノウハウと経験豊富なちば住宅コープへ

千葉県在住・在勤の方で「県内にある住宅の外壁補修や塗装を安心して任せたい」とお考えなら、自信を持っておすすめできるのが千葉県知事認可の生活協同組合「ちば住宅コープ」です。
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外壁に不安を感じたら、まずはちば住宅コープにお問い合わせ・ご相談ください。長く安心して住み続けられる大切な住まいを守ることができます。

外壁のひび割れ補修に関するよくあるご質問

ちば住宅コープに組合員様からよく寄せられる、外壁のひび割れ補修に関する、ご質問とその回答集です。

外壁のひび割れを自分で補修する場合、どんな道具や材料が必要ですか?
A. 外壁のひび割れをDIYで補修するには、基本的な道具と材料を揃えることが重要です。最低限必要なものは以下の通りです。

  • クラックスケール(ひび幅測定用):数百円~数千円程度
  • コーキングガン:1,000~3,000円前後
  • シーリング材(アクリル系は扱いやすく1本500~1,000円、ウレタン系や変成シリコン系は耐久性が高く1,000~2,000円程度)
  • ヘラ・マスキングテープ:数百円~1,000円程度

さらに、2階建てや3階建ての住宅で、上階のひび割れ補修もDIYしようと思うなら、以下のツールが必要となります。

  • 脚立・はしご:安定性の高いものを使用(数千円~10万円)
  • 足場セット:広範囲の作業には必須。レンタルで数万円程度から
  • 安全帯(ハーネス):落下防止用。5,000~50,000円程度
  • ヘルメット・滑り止め付き手袋:安全対策用の基本装備
  • 延長コード・高所対応工具:作業位置まで届くよう準備

ただし、高所作業は転落事故のリスクが高く、DIYでは危険を伴います。特に足場設置や安全帯の使用は専門的な知識が必要で、慣れていないと非常に危険です。2階以上の外壁補修はプロに依頼することを強くおすすめします。

DIYで直したひび割れはどのくらいの期間もつのでしょうか?
DIYで補修したひび割れの耐久期間は、使用する補修材や施工環境によって異なります。一般的には数ヶ月から数年程度の応急処置にとどまり、長期的な耐久性は期待できません。
特に雨風や紫外線の影響を受けやすい外壁では、補修材が劣化し再びひび割れが生じる可能性があります。根本原因を解決できないため、定期的な点検と必要に応じた専門家による補修が不可欠です。
プロに外壁補修を依頼すると費用はどのくらいかかりますか?
プロに外壁補修を依頼する費用は、ひび割れの規模や外壁材の種類、施工範囲によって大きく変わります。軽微な部分補修なら数万円程度で済むこともありますが、広範囲の補修や塗装を伴う場合は数十万円以上になるケースもあります。
専門家に依頼することで、正確な診断と耐久性の高い施工が受けられるため、結果的に再発防止や長期的なコスト削減につながります。
【要注目】外壁補修工事はどんな工事?内容と費用を解説」「外壁メンテナンス、今すぐ必要!?費用まるわかり表で徹底解説。」のコラムも参考になさってください。

まとめ:DIY前に知っておきたい注意点とプロならではの安心感

外壁のひび割れは一見すると簡単に直せそうですが、DIYで対応できるのは幅1mm未満の軽微なものに限られます。高所作業や構造部に関わるひび割れは危険を伴い、根本原因を解決できないため再発のリスクが高まります。
補修には安全対策や専用ツールも必要で、費用や労力を考えると専門家に依頼する方が安心です。プロは資格や経験を活かし、赤外線カメラやドローンなど精密な診断機器を用いて原因を特定し、耐久性の高い施工を行います。
DIYとプロの違いを理解し、状況に応じて適切な判断をすることが、住まいを長く守るための第一歩です。

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