外壁塗装に下塗りが重要な理由とは。費用感やよくあるトラブルなども解説

外壁塗装に下塗りが重要な理由とは。費用感やよくあるトラブルなども解説

外壁塗装において「下塗り」は、仕上がりや耐久性を大きく左右する重要な工程です。塗装は1回塗料を塗って終わりではありません。塗料を塗り重ねることで、はじめて外壁材の保護や防水といった性能が発揮されるのです

この記事では「なぜ下塗りが大切なの?」「どんな作業なの?」「費用は?」といった皆様の疑問に、徹底的にお答えします。この記事を読めば、外壁塗装の下塗りについて知りたいポイントがしっかりと分かります。

この記事では、外壁塗装における下塗りの重要性や作業内容、費用相場について詳しく解説しています。下塗りは塗膜の密着性や上塗り塗料の耐久性、美しい仕上がりを左右する“塗装の土台”であり、省略したり、手抜き工事をしたりすると大きなトラブルの原因となります。下塗り用の塗料にはシーラーやプライマーなど種類があり、外壁材や状態に応じて選定することが大切です。また、工事の品質を保つためには工程の確認や業者選びも重要です。ぜひ信頼できる業者をしっかりと検討してみてください。

外壁塗装における「下塗り」とは?

外壁塗装における「下塗り」とは、外壁塗装工程の最初に行われる土台づくりの工程です。足場の設置、高圧洗浄、下地補修、養生といった下準備が終わった後、最初に塗料を塗る作業が下塗りです。この工程が、後の中塗りや上塗りの仕上がり・耐久性を大きく左右するため、塗装の品質を左右するカギとなります

下塗りは“塗装の土台づくり”

下塗りは、塗装工程の「土台」を作る役割を担っています。前述のとおり外壁塗装は塗料を重ね塗りしますが、その一番はじめに実施されるのが下塗りです。外壁と上塗り塗料を強固に密着させる接着剤のような役割を果たし、塗膜の剥がれやトラブルを防ぎます

塗装のベースとなる下塗りがしっかりできていないと、上塗りでどんなに高性能な塗料や高価な塗料を使っても意味がありません。外壁塗装を成功させるためには、まず下塗りがどれほど大切かを理解しましょう。

下塗り費用の目安(㎡単価)

下塗りの費用は、選ぶ塗料の種類や建物の大きさ・形状によって差がありますが、一般的な建物であれば500円〜1,200円/㎡が相場です。塗装の難易度やかかる労力、外壁材の状態、下地処理の有無によっても変動します。

相場よりも高すぎる場合はぼったくり、安すぎる場合は手抜き工事のリスクもあるため、相見積もりで適正価格を確認することが大切です

下塗りのあと中塗り、上塗りを行う

外壁塗装では、足場仮設→高圧洗浄→下地処理・養生といった工程を経て、いよいよ下塗りから本格的な塗装作業が始まります。下塗りがしっかりしていれば、後の中塗り・上塗りもムラなく美しく仕上がり、外壁を保護するという役割も十分に果たします。

逆に下塗りが不十分だと、せっかくの中塗り・上塗りの塗料も本来の性能を発揮できません。順序を守り、基本を大切にした塗装こそが、長持ちする外壁の秘訣なのです

なぜ「下塗り」は重要?絶対に省けない4つの理由

下塗りは外壁塗装のベースとなる工程ですが、なぜここまで重要視されるのか。4つの視点で徹底解説します。

下塗りをしっかり行うのか、「見えない箇所だから」と手抜きするか、業者の考え方によって外壁塗装の品質が大きく変わってくるので、必ず押さえておきましょう。

1. 塗膜の密着性を高める

下塗りは、外壁と中塗り・上塗り塗料との密着性を高める接着剤のような役割を果たします。下塗り材が外壁材の細かい凹凸に浸透し、上塗り塗料がしっかり密着できる環境を整えるのです。これによって、塗膜全体の耐久性(長持ち度合い)が大きくアップします。

下塗りをしないと、どんなに高性能な塗料を使っても、すぐに剥がれてしまうリスクがあります。

2. 外壁への塗料吸い込みを防ぐ

外壁材は、紫外線や風雨によって年々劣化していき、小さなひびや穴が増えます。下塗り材を塗ることで、こうした微細な隙間を埋め、塗料の無駄な吸い込みを防ぎます

塗料の吸い込みが多いと上塗り材の発色や耐久性が落ちるため、下塗りの役割は非常に大きいです。

3. 上塗り塗料の耐久性を高める

下塗りの役割は、単に密着性だけでなく、上塗り塗料本来の性能をしっかり引き出すことにもつながります。

下塗りがしっかりしていると、上塗り塗料が塗装時から長期間経過しても剥がれにくくなり、ひび割れや浮きといったトラブルを未然に防げます。その結果、外壁全体の寿命を延ばし、再塗装までのスパンも長くなります。

4. 美しい仕上がりを実現する

下塗りは見た目にも影響します。中塗り・上塗りの発色やツヤ、仕上がりの美しさを左右するため、下塗りの出来が良いほどムラのない均一な外壁になります。特に、濃い色から淡い色に塗り替える場合や、色ムラが出やすい場合は下塗り材の選び方も重要です。

外壁は家の顔ともいえる部分です。下塗りは目には見えない部分ですが、実はそれが長く美しい外観を保つためには非常に大切になってきます。

下塗りを手抜きされた場合に起こりうるトラブル

下塗りがいかに重要かはご理解いただけたかと思います。外壁塗装の品質を左右する工程ですが、下塗りがされた箇所は完成後に見えなくなってしまうため、省略や手抜きが行われても気づきにくい工程です。

しかし、下塗りを怠るとさまざまなトラブルが後から発生します。ここではそのリスクと、未然に防ぐ方法を紹介します。

塗膜の剥がれ・浮き・ひび割れ

塗装直後は見た目がきれいでも、下塗りがしっかりとなされていない場合、数か月〜数年で塗膜の剥がれ・浮き・ひび割れが出てきます。上塗り材が外壁に密着しきれず、雨風や温度差で徐々に劣化が進むためです。

特に新築から間もない場合や、外壁の再塗装後すぐにこうした現象が出る場合は下塗り不良や手抜きが疑われます。

施工不良が現れるには時間がかかる

下塗り不足や不良は、施工直後ではほとんど気付けません。数か月〜数年かけて、徐々に不具合が顕在化してきます。見た目には問題なくても、早ければ数か月、長いと4~5年後などに上記のような塗膜の剥がれ・浮き・ひび割れ、あるいは雨水の侵入といったトラブルが発生する場合があります

こうしたリスクを防ぐためにも、下塗りの重要性を理解し、確かな業者を選ぶことが大切です。

見た目だけで判断しにくいなら、どうすればいい?

現場に赴いて下塗りの様子をご自身で見たり、業者に写真で残してもらったりするのが理想ですが、全てを目視で確認するのは現実的に難しいものです。

そのため、以下のような点を意識して業者を選定しましょう。

  • ●見積書で工程をしっかり確認する
  • ●過去の施工事例や口コミを確認する
  • ●一級塗装技能士など有資格者がいるか
  • ●アフターフォローや保証期間の内容

ちば住宅コープでは、当組合が選定した「プロデューサー組合員」が見積もり作成から施工までを担当します。

そして、その業務内容を「事務局組合員」が厳しくチェックします。事務局組合員は、見積もりが適正価格か、施工は適切に行われているかなど、お客様の立場で確認し提出しています。

この二重のチェック体制により、ちば住宅コープは安心・安全で適正価格の工事を実現しています。

外壁塗装の下塗り作業はどう進む?

ここからは、外壁塗装の下塗り作業が実際にどのような流れで進むのかを解説します。「下塗り作業がどのタイミングでどう行われているか」を理解することで、工事の全体像が見えてきて、現場でも確認しやすくなります。

使用される道具や塗り方

外壁塗装の下塗りでは、ローラー・刷毛・吹付け(スプレー)などの塗装道具が使われます。広い面積はローラーで、細かい部分や隅は刷毛で丁寧に塗布するというように、下塗り材は塗る厚さ・ムラに注意しながら、外壁の種類や状態、箇所に応じて道具も使い分けられるのです。

現場では職人がどんな道具でどのように下塗りを進めているか、作業方法に注目してみるのも良いでしょう

乾燥時間と気象条件の影響

下塗り塗料がしっかり乾くまでの乾燥時間は、天候や湿度、気温によって大きく左右されます。一般的には4~8時間以上の自然乾燥が必要ですが、雨天や高湿度の日は乾燥が遅れ、工期も延びがちです

無理に次の工程へ進むと不具合の原因になるため、気象条件に合わせたスケジューリングが求められます。たとえば春や秋などの晴れが多い季節はスムーズですが、雨の日が多く湿度も高い梅雨の時期は工期が延びやすいなど、季節による違いもあります。

現場で確認できる「ちゃんとやっているか」のチェックポイント

前述のとおり、足場仮設→高圧洗浄→下地処理・養生という工程を経て、下塗り作業が始まります。現場に立ち会える場合は、職人が丁寧に下塗り材を塗っているか確認しましょう。また、下塗り後に中塗りへ進む前にどれくらい乾燥時間がかかるのか、それが守られているか、施工業者に直接質問してみるのもおすすめ。経験豊富な職人さんであれば、そのときの天候や外壁の状態によって、適切な乾燥時間がわかるはずです。

大切なご自身の家だからこそ、任せっきりにするのではなく、余裕があれば作業を実際に見て、気になる点はその場でチェックしましょう。

下塗りに使われる塗料の種類と特徴

外壁塗装の下塗りに使われる塗料にはさまざまな種類があります。塗装のプロがどのように下塗り材を選んでいるか、その特徴や違いも押さえておくと安心です。主に使われる塗料としてはシーラー、プライマー、フィラーという3種類があります。

シーラー/プライマー/フィラーの違い

シーラーは下地への浸透力が強く、中塗り・上塗り塗料の密着力を高めてくれます。モルタルやサイディングなど、幅広い下地に対応可能です。

プライマーは強力な接着剤のような下塗り材で、金属や樹脂など特定の素材に最適です。素材ごとに専用のプライマー塗料があります。

フィラーは下地の凹凸を平滑にする、細かなひび割れを埋める機能が優れています。主にモルタル外壁などで使用されるケースが多いです。

外壁材の素材や状態などに応じて、適切な下塗り材を選ぶのも、業者の腕の見せ所です。

外壁の素材によって最適な下塗り材が異なる

外壁の種類(モルタル、サイディング、金属パネルなど)や劣化具合、上塗り塗料との相性によって、最適な下塗り材は異なります。

見積書や現場説明の際、業者に下塗り材を選ぶ理由を聞いてみることで、納得感や安心感が高まるはずです。また、業者側もより緊張感をもって施工してくれる可能性が高まります。

プロはどうやって選んでいる?選定の考え方

プロは外壁材の種類、傷み具合、上塗り塗料との相性、環境(気温・湿度・立地)など、さまざま要素を総合的に判断し、最適と思われる下塗り材を選択します。

「どの塗料で、どんな道具を使い、なぜそれらを選んだのか」を業者に質問してみることで、その業者のプロ意識や知識・技術力が分かるでしょう

よくある質問

ここでは外壁塗装の下塗りについて、皆様が抱きがちなよくある疑問点に対してQ&A形式で回答しますので、ぜひ参考にしてください。

Q1.塗装工程のうち、下塗りが行われるのはどのタイミング?

A1.外壁塗装の工程は「足場仮設→高圧洗浄→下地処理・養生→下塗り→中塗り→上塗り→点検・完了」と進んでいきます。下塗りは準備工程が完了し、最初に塗料を塗るタイミングで行われます。私たちの目には触れない部分ですが、外壁塗装の質を左右する重要な工程なのです。

Q2.下塗り材の色が違うのはなぜ?
A2.下塗り塗料には、透明、白、グレー、ベージュ、ブラウン、ブラックなど、さまざまな色があります。外壁の既存色や上塗り材の発色を考慮し、下塗り材の色を選ぶことが大切です。濃い色から淡い色への塗り替えや、色ムラを避けたい場合などには特に慎重に色を選ぶ必要があるでしょう。ただ、業者からアドバイスがもらえるはずなのでご安心ください。
Q3.下塗りが行われたかどうかを自分で確認できる?
A3.外壁塗装後に下塗りが適切に行われたかどうかは見た目では分かりません。現場に赴いて作業が行われているかどうかを確認するのが一番確実ですが、立ち会えない場合は、見積書で下塗り工程が明記されているか、写真付きの報告を依頼する、または工事中の説明を詳しく受けるなどの工夫が必要です。自己確認が難しいからこそ、信頼できる業者選びが重要です。

【まとめ】外壁塗装のなかでも、下塗りは特に重要な工程

下塗りは外壁塗装において絶対に省略できない重要工程です。密着性・耐久性・美観のすべてを左右するため、必ず今回ご紹介したようなチェックポイント(見積書の工程・乾燥時間の管理・資格の有無など)を押さえて、信頼できる業者に依頼しましょう

千葉県内で外壁塗装の丁寧な施工業者を探しているなら、まずはちば住宅コープにご相談ください。以下より無料相談をご利用いただけます。

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